本当に強くなるには、オーソドックスな勝ち方ができなくてはいけない

「月刊現代」10月号より
こう言っているのは女流棋士四段の矢内理絵子さんだ。彼女は13歳でプロデビューを飾っている。17歳のときには「女流王位戦」で勝ち、初タイトルを獲得している。
単に一回限りの勝利をものにするだけなら、奇襲作戦というのもあるだろう。しかし、本当に強くなるためには本物の自力がなければならない。基本を身につけていなければ、長年にわたって勝ち続けることは不可能だ。将棋や囲碁では定石を身につけるというやつだろう。
ピカソの絵画はときに子供が描いたような無邪気さを感じさせるが、それは基礎であるデッサンがしっかり確立されているからこそ壊すことができるのだ。
また、相撲では立会いでガツンと当たって前にでなければ強くはなれない。野球の投手もストレートに威力がなければ、ほかの変化球も生きてこないだろう。すべてのスポーツは“前へ出る”が基本のようにも思えてきた。
プロの世界ではそこそこ勝てればいい、ではけっして上にはいけない。また、本当に強くなければ何度も防衛することはできないだろう。
さて、べつにスポーツ選手でなくても健康的な生活を維持するためには基本的なものがあるだろう。たとえば、バランスのいい食事、適度な運動や睡眠など。でも、これがなかなか難しそうでもあるな。ちょっとタイトルとは関係ない話しになってしまったか・・・かな。