記事とサンマは、やはり「旬」が大事だ。

産経新聞朝刊(2005.9.1)“産経抄”より
まるで異なるものが並んでいるが、確かに旬を味わいたいものだ。サンマは今が旬を迎えている。秋の味覚の一つでもある。ここでは、むしろ記事が問題になっている。これは朝日新聞の虚偽報道のことをさしている。
この日の産経、読売両紙の社説でもこの朝日新聞記者による虚偽報道を取り上げていた。それは前日(9/31)の朝日の社説の「朝日新聞が問われている」を元にしている。その社説の冒頭は次のようになっている。
「相手に会っていないのに、一問一答の取材メモをでっち上げる。そのメモをもとに記事が出来上がる。報道に携わる者にとって決して許されないことが朝日新聞で起きてしまった。・・・」
産経のコラムでは旬のサンマと記事を並べているところがニクイ。旬には新鮮でイキイキしてしているイメージがある。しかし、それだけではない。ホンモノの、ホントウのという意味も兼ね備えているようにも思える。たとえば、季節外れにも真っ赤なトマトはあるが、真夏の太陽の下で熟したものと比べたらその味は全く異なるものだ。食べ比べてみれば、これが本当の味だ、ということがわかるに違いない。
同様に特ダネばかりを追い求めているうちに、真実は何か、常識は何かなど当たり前のことを忘れてしまうのかもしれない。虚偽の取材メモは記者の知ったかぶりでもあったのだろう。
と、まあ自分もあちこちを読みかじったもので知ったかぶりをしてしまったかな・・・