メモ帳は最小にして絶対壊れないハードディスク。

PRESIDENT2005 8.29号より
イデアでもなんでも、ちょとしたものを文章や企画書にまとめようとするとき、その前段階としてメモはどうしても必要だ。最近はケータイなどにもちょっとメモできるが、自分にとってやはり手書きのメモが一番使いやすい。
私はホームページをはじめたばかりの5年前から、そのネタ帳として大学ノートを使っている。そこには思い付きや切り貼りも混在している。なんだかんだでもう45冊になってしまった。でも、それがなければ継続することもできなかったかもしれない。
実際はホームページに書いてないボツネタのほうが多いのですが、それでもちょっとした日記にもなっている、と思えば納得できる。
もし、それがパソコンのハードディスクだけにメモしておいたとしたら発想も広がらないような気もしている。そもそも、パソコンの場合はスイッチを入れてファイルを見つけるまでに時間がかかってしまう。いらいらしているうちに書くことも忘れてしまいそうでもある。
しかも、パソコンがダメになったらバックアップなどとってないから永遠に過去の記録さえ消えてしまう。一台目のパソコンが壊れたときにはせっかく作ったデータが消えてしまいぞっとしたものでしたね。
さて、メモにもどりますが、林望氏はメモマインドという言葉をつかっている。それは記録しようという心そのものだそうだ。物事を“しっ放し”にしない心持ちなのだ。本を読んだり、映画を観たら何かを記録しようということだろう。スポーツ観戦、旅行、仕事・・・その対象は無限にある。
もし、物事を漠然と見ていたら記録することなどできない。メモしようという意識がメモマインドを喚起させてくれるのだ。べつに取材なんて大げさなことは考える必要はないとおもうが。これを書こうという気になったのもメモをしたからかもしれない・・・