「三国志」で人事を、「ジャズ」で英語を学ぶ。

PRESIDENT 2005.8.29号より
この号の特集は“最新「学び方」”というものだった。それにしても、タイトルの学び方はカッコよすぎる。
つまり、この意味するところは楽しみながらでも本当の勉強はできるということだろう。テキストにかじりついたり教室に通うことだけが勉強というわけではない。勉強を楽しむためには好きなことを学ぶことなのだ。
経営者に人事をどうやって勉強したかと聞くと、ノウハウ本で勉強した人はほとんどいないらしい。多くの経営者は一例として司馬遼太郎宮城谷昌光歴史小説を読んで、人間の反応の仕方を理解しているようだ。実際の仕事ではそこから得たことが洞察力として役立っているらしい。
義務感でノウハウ本をサッと読んだだけでは洞察力など養えないだろう。ポイントは興味をもって読み込んで、読んだ後であれこれを思いを巡らすことだ。読んだものを血肉にするためにはそんな過程が必要なのだろう。
英語はテキストだけで学ぼうとはせず、音楽や好きなジャンルの読書と関連付けると根気が続くのかもしれない。実際そんなふうにして実力をつけた人がいるのだから、三国志やジャズも力強い見方でもあろう。
自分が楽しいと思うことと、学びをどう結びつけていけるかも大切なことだろうな。そんなことを考えるだけでも、ちょっと気持ちが楽になりそう・・・ではありませんかね。