かならず果たしとげと思わんことは、機嫌をいふべからず。

徒然草」第百五十五段より
いろいろなものにはタイミングというものがある。友達や家族との約束でも「いずれ」「そのうち」「おいおい」「時間があれば」なんて思っているとなかなか“その日”はやってこないもの。「じゃあまた」とか「いつか」という日は忘れてしまって永遠にやってこなかったりする。
ものを学んだりするのにもタイミングがある。例えば、今回の古典、古文なども一般的には学ぶ期間は高校の3年間のうちしかない。
徒然草」の第百五十五段の冒頭は、「世に従わん人、まず機嫌を知るべし・・・」と始まっている。ここでは、世の中に順応してゆこうと思う人は、まず時機(タイミング)を知らねばならぬ。と言っている。
ところが、読み進んでいくと「かならず果たしとげんと思わんことは、機嫌をいふべからず。」と言っている。ここでは、本当に大事なことであれば、タイミングがどうのこうのといっている場合ではない、と述べている。つまりスピード感をもってやることが大切だとも説いているのだ。
というわけで、今回はべつに大して急ぎの用事でもないが、たまたま「徒然草」を思いついたので、忘れる前にメモした次第。こんなつまらない日記でも自分で期限を限らないと書かないのかも知れないな・・・