優勝の興奮の中でチームが勝てなくなっていく・・・

朝日新聞朝刊(8/21)より

甲子園では数年前まで東北以北のチームの優勝など考えられなかった。せいぜいベスト4くらいまで残れば上出来と思われていた。優勝は近畿、四国、九州あたりが当然と思われていたはず。
ところが、昨夏の甲子園駒大苫小牧高校の優勝ではじめて大優勝旗は津軽海峡を渡った。そして、今夏、かつての甲子園常連校のPL学園横浜高校さえ成し遂げていない夏の連覇を57年ぶりに成し遂げたのだ。まさか北海道のチームがやろうとはだれが想像しただろう。
香田監督自身は選手として3度甲子園の土を踏んでいる。そして、臨時コーチとして母校の佐賀商の優勝を94年に経験している。しかし、その後“優勝の興奮の中でチームが勝てなくなっていく姿”を目の当たりにしたのだった。
そんな身にしみた体験があったからこそ、昨年の優勝以来過熱した取材などで緩みがちな選手たちの気持ちを引き締められたのだ。べつに厳しいばかりではなく、甲子園での初戦突破のご褒美として人気テーマパークのUSJに全員で出かけている。こんなふうに緊張感のなかにも弛緩をうまく組み込んでいる。メリハリもちっきりしてるのだ。
それにしても、最近は緩みっぱなしの自分自身を振り返ってしまう。緊張感が足りないな。夏バテを言い訳にしてる・・・