言わば「売れますよ」「作れますよ」の関係。

「渋谷ではたらく社長の告白」藤田晋著より
この本を読んでみると、確かに26歳で上場会社の社長になった藤田氏は短期間にさまざまな苦労と経験を積んだことがうかがえる。また、本当にハードワーカーであることもわかる。また、ベンチャービジネスの経営者はそうでなければ生き残れないだろう。同じところに留まることを許されない。事業を拡大していくことだけが生き延びていく道のようにさえ思えてくる。
彼は持ち前の勝負度胸の強さと根性でITの勝ち組にいるのだろう。なかでも、現ライブドア堀江貴文社長との出会いが大きいポイントにも思える。1998年の秋、まだ商品が未完成のまま受注してしまった藤田は困った末に、堀江にソフト開発を依頼していた。本文には次のようにある。・・・・・
営業やマーケティングに強い私が「こういうのあれば売れますよ、流行りますよ」と言えば、技術やデザインに強い堀江さんが「そんなの作れますよ」と答える。・・・・・
やはり息のあったタッグがあってこそ事業は拡大できるものだな、と感じた次第。絶妙のコンビの両社は二人三脚で成長を遂げてともに上場している。
なんとなく、息のあったコンビと聞いてボケとツッコミの漫才やコントを思い出してしまう。いまだに人気の衰えないダウンタウンとんねるずの二人組みも各個人のキャラクターだけでも充分通用している。真に実力あるタレントは長続きするものなんだな。スマップもモー娘も実力さえあればバラ売りできるんですね。おっと、ちょっと関係ないことまで触れてしまったかな・・・