ヒーローって世の中の調味料と思う。

朝日新聞土曜版(7.9)より
こう言っているのはお笑い芸人の波田陽区ギター侍)だった。彼にとってのヒーローは江夏豊であったという。彼の力強い投球は印象に残っている。オールスター戦での9者連続三振ていうのもあったな。江夏はまた一方でフロントといさかいを起こして球団を渡り歩いた選手でもあった。覚せい剤使用で逮捕ということもあったな。どこにいても嫌われる一匹狼的存在だった。でも実力ある選手はどのチームの欲しがった。まあ、グラウンドでの勝負だけが問われるなら仕方ないか。
中年以上の野球ファンの多くは彼の活躍は知っているだろう。しかも、ヒール(悪玉)としての印象が強い。この表現はよくプロレスで用いられていた。正統派(善玉)を盛り上げるためには当然ヒールの存在が必要だった。かつては外人レスラーのほとんどがヒールだった。場外乱闘、凶器攻撃、大胆な反則はヒールの得意技(?)だ。しかし、そんな彼らもリングを降りれば人なつこくていい人たちなのだ。
食べ物も同様で、タバスコ、コショウ、唐辛子など強烈な味覚の調味料があるからこそ料理は美味しく食べられる。やはりヒールは必要なんだな。でも、悪玉コレステロールだけはちょっと・・・な。