最大のライバルで最大の友。

ウェブニュース(7.12付け)より
そこには「最大のライバルであり最大の友を突然失った」という見出しがあった。

とくにプロレスファンにとっては、橋本真也選手(40)の急死は衝撃的なニュースでもあった。夕刊紙には大見出しで掲載されていた。ということはそれだけ存在感のあったレスラーだった証拠でもあるだろう。体もがっしりとして「破壊王」というニックネームもぴったりのファイトは印象的だった。

かなり前からテレビのゴールデンタイムでのプロレス中継はないが、根強いファンは多い。かつて私もプロレス雑誌を読み、会場に足を運んだ口でもある。最近はすっかりK1やプライドなどの総合格闘技に押されて、プロレスラーの名前さえ耳にすることは少なくなってしまった。
しかし、橋本選手はその中でも存在感のあるレスラーでもあった。また、リングを離れれば笑顔も人なつこかった。

武藤、蝶野らと「闘魂三銃士」と呼ばれていた時代には、お互いにライバルとして活躍していた。「最大のライバルであり最大の友を突然失った」とは彼二人の言葉だ。二人は競争相手というより兄弟のような仲だったと振り返る。喧嘩じゃないが、喧嘩するほど仲がいい、を思い出してしまう。
また、橋本は柔道家からプロレスラーに転向した小川直也のデビュー戦の相手でもあった。そして小川はリングで肌をあわせるうちに、確執が信頼に変わっていったという。

蛇足ながら、日本サッカー協会の川渕三郎キャプテンは「初めて見に行ったプロレスが橋本・小川戦だった。壮絶な試合で印象深い。若いのに気の毒としかいえない。」と振り返っていた。
もし自分を高めようとするなら、こんなすばらしいと思えるライバルが必要なのかもしれないが、疲れそうでもあるな。
破壊王も病魔には勝てなかったのか・・・まだまだ早すぎましたね、残念。ご冥福を祈るばかり。