ぶさいくに生きてそこそこ幸せをつかむ法。

「ぶさいくに生きてそこそこ幸せをつかむ法」田中真弓著より

まさに気になるフレーズは、本のタイトルそのもの。著者はテレビアニメやナレーションで活躍している現役の声優さんだ。もしアニメマニアなら彼女の名前や声を聞いたことがない人は少ないだろう。もうベテランで、これから声優を目指そうという若者にとっては神様みたいな存在でもあるらしい。

自身の言葉では「チビ」で「ブス」で「いじめられっこ」と三拍子そろった不幸な子供だったと述べている。そんな彼女も人気声優になるまでには、あっちへぶつかり、こっちへぶつかりながら成長してきている。毎日へとへとになりながらも、舞台、家事、育児もこなしてきた。実際小柄なのに、舞台に立ったときのパワーには圧倒されるほど。

約30年前から個人的な友達でもあるので、よく知っている。会って話したときは、物静かな話し方をしていたな。えっ、これが本人?と思ってしまうほど。
話しはもどって、ぶさいくな生き方だからからこそ、たくさんの思いやりのあるやさしい人達にめぐり合え、その人達に助けられながら、そこそこ幸せな毎日をすごせるようになったとも回想している。

ぶさいくな生き方の反対はスマート、カッコイイ生き方だろう。しかし、凡人にはそんな生き方はそうたやすくはなさそうだ。まずは、自分のなかの弱い部分を認めてしまうのがいいらしい。彼女自身の言葉では「目に見える部分での自分のマイナス面を認めたからといって、人間の本当の価値が下がるわけじゃあないのだから。」とある。
実に力強い!

くよくよしなで生きることが幸せへの第一歩なんだな〜って感じさせる。まあ幸せってことばを忘れてるときのほうが、そこそこ幸せなのかもしれないな・・・・