本当に強い人は型がないように見える。

「月刊現代」2005年8月号より
“スポーツラジカル派宣言”のコーナーで二宮清純大鵬にインタビューしている。
力士はそれぞれそれなりの得意な型を持っている。しかし、その型にはまれば強いかもしれないが、そうでなければ真の強さは発揮できない。
つまり、大鵬は「その型でしかとれないというのは本当に強い力士ではない」と断言している。
本当に強い力士は無数の型を身につけているから型が見えにくいのだ。型は当然強み、得意技ととることができる。
もし私たちの仕事でも、ピリピリと勝負を意識しなければならないような時には、この型という考え方も必要そうだ。常にいい結果を期待するためには“ いくつもの勝てるパターン”を身につけていなければならないだろう。もし、メーカーなら次々と新製品を生み出し、消費者にあらゆるコミニュケーションの手段を使って訴え続けていかねばならない。今では製品さえよければ売れるという時代ではないですからね。
史上最多の32回の優勝を誇る大横綱大鵬は次のようにも言っている。「あなたは私の稽古を見たことがありますか?人の5倍は努力した。天才というだけで勝てるほど相撲の世界は甘くありませんよ」ふだんから並みの努力もしていない自分はこんな言葉に反省させれてしまうばかり・・・