あたりまえでないものしか、共感を得ることはできない。

「街角からのマーケティング」三田村和彦著より

この本は数年前にブックオフで100円で買ったもので、書かれたのは20年近く前になる。しかし、改めて読み返してみると内容が決して古くない。刺激される箇所がいくつもあったので、それを数回に分けて個人的コメントをつけてみたいと思った。
マーケティングという観点からみれば、共感を得るには「あたりまえ」になにを加えるのか、また思い切ってなにをマイナスするかだという。
あたりまえに何かプラスすることは付加価値、マイナスすることはシンプルになるということだ。
あたりまえの商品はすでに持っているという前提なら、どちらにしても商品や物が魅力的に見えてくるのは“ありふれていない”ということだろう。
このとき重要なのは感性、感度など目に見えないものだ。そして優先されるのは心地いい、気持ちいいというような雰囲気で、それをどこで創り出せるかがポイントに思える。
人と同じことには安心感があるが同時に退屈でもある。人と違ったことには心地よさも感じるがちょっとした冒険でもある。
でも、やはりあたりまえでないものにこだわるためにはそれなりのパワーが必要そうだな。