成功の確率が七割と判断した場合のみ勝負に打って出る。

孫正義掟破りの決断」大下英治著より
最近ではマスコミに大きく取り上げられたリスクテイカー(勝負師)はホリエモンだろう。しかし、同じ業界の先輩としては孫正義氏がいる。彼は数百億円、数千億円の巨額を投じるM&Aた事業拡大を次々と進めてきた。
事業には当然リスクはつきもの。優秀な事業家は優れたリスクテイカーといえる。そしてその勝負の行方を支配するのは周到な情報と知恵だ。
孫氏はその成功の確率が七割と判断した場合のみ勝負に打って出るという。五割、六割ではリスクが大きすぎる。で、勝算が八割、九割でもその事業には手を出さない。なぜならその確率なら誰がやってもほぼ成功する。そして、たとえ成功してもその成果は凡庸なものでしかないからだという。
未知数の部分が三割程度あることが望ましいらしい。その部分にこそ大きな可能性が秘められているからだ。
きっと、ホリエモンも同じような考えで事業の拡大を図ったんだろうな、とも思えてきたな。われわれ凡人は何をやるにしても少しでもリスクがあれば控えてしまうものだが。