知価ブランドがこれからの時代を象徴するブランドになる。

THE21 2005.3月号より
堺屋太一氏によると、ブランドにはそもそも3種類あるという。
第一は伝統ブランド・・・昔から伝わっている特殊な技術を用いて作られた優れた商品。たとえば、西陣織、伊万里焼、ゾーリンゲンの刃物など。
第二は大量生産ブランド・・・ソニートヨタ、コカコーラなどの商品。この商品ならよく知っているから間違いないだろうと消費者が思うようなもの。
第三は知価ブランド・・・堺屋氏が名づけたもので、意思決定コストを高くして、その代わり一回買ったら一生忘れない、という主観価値を提供するブランド。たとえば、ルイ・ヴィトンエルメスなどで特定の顧客層だけを深耕して行くスタンスを採っているブランド。ディズニーランドやユニバーサルスタジオなども入るらしい。
今後はこの知価ブランドがメインになるだろうというのが、堺屋氏の見方だ。しかも、これからは団塊の世代が(これも同氏の造語)60代に入っていくのでそこをターゲットとした新しい知価ブランドの創造がポイントだとも言っている。
つまり巨大ビジネスのヒントがそこにあるらしい。でも、なんだか漠然としていそうな気もする。なかにはきっちりとそれを捉える人もいるんでしょうね。