勝負事は柔道時代にさんざんやったから、興味ないんです。

THE21 2005 3月号 小川直也のことばより
いまや存在感のあるプロレスラーの一人となった彼にしては意外なことばだった。
総合格闘技での優勝や勝負にこだわっているというわけでもないらしい。こだわっていたのはプロレスを潰さないために戦っていくことだという。昨年の大晦日にもそうとうな額でオファーがあったが、プロレス界のためにならないからと出場を断っていた。
ギャラの額で出るならば、“その他大勢になってしまう”という。小川が主催する「ハッスル」では基本はプロレスであっても、一つのエンターテイメント・ブランドとしてみてほしいと言っている。しかも、サブタイトルは「ファイティング・オペラ」。“ショーでありエンターテイメントである以上、当然レスラー一人ひとりも自己プロデュース&演出ができなきゃダメ”ともいう。目標はサーカスなのにサーカスとはいわない「アレグリア」らしい。
プライドやK1といった総合格闘技に押されぎみのプロレスは変革期に入っている。小川は「ハッスル」興行を通して従来のスタイルを変えようとしている。
なんだかビジネスマンにも通じる、新しいタイプの教習のような気もするが・・・