おすぎとピーコを見ていると、本物のおばさんに見えてくることがある

「“つかみ”の大研究 勝者の秘密」近藤勝重著より
筆者によれば、どんなおばさんかというと、「今の女性がなくしてしまった常識や教養、それに優しさを持ち合わせた古きよき時代のおばさん」だという。そして、「女は顔じゃない、中身だ!」をとことん実践している。
なんといっても二人の“つかみ”は容赦のない辛口批評や毒舌だろう。テレビ番組や新聞紙上でもほかのコメンテイターがさしさわりのない言葉を選んでいるのに対して、歯に衣着せぬ発言をしてくれることだ。
ピーコがファッション評論家でおすぎが映画評論家ということらしいが、二人の豊富な知識を聞いていると女子アナや若い出演者などがバカに見えてくることさえある。
「その格好じゃあ、わたしは頭がカラッポです、って言ってるようなもんよ」とか「「それは銀座を歩く格好じゃないですね。地方の銀座ならいいけど」などはスラスラと彼らの会話から出てきたりする。
人が言いにくいことを代わりにしゃべってくれる人がいるだけでも精神衛生上いいようにも思えてきたな。二人はもう還暦を越えているが今後とも言葉の勢いは相変わらずであって欲しいもの・・・