仕事量に関係なく給料が振り込まれるサラリーマンがいかに恵まれてい

朝日新聞1月29日土曜版の「複職時代」(田中和彦)より
会社勤めを数年したあと、自らすすんで独立したものの、思いのほか稼ぐことができずに吐いた本音の言葉だろう。また、自分の意思とは関係なくリストラされた人も同じ気持ちになったに違いない。
多くの人にとって再就職は困難なことは想像できる。
そこで、昔流行った“サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ”というフレーズも同時に耳によみがえった。高度成長期に人気だった植木等の無責任シリーズで唄われた歌のワンフレーズだった。
実際はどんな時代でも気楽過ぎたり無責任だったりすればすぐにリストラの対象になりそうだ。
たとえ出世しなくとも、また給料が上がらなくても不満さえ我慢すれば定期的に給料は振り込まれる。同時に大した贅沢や成功は望めないが。現在は成果主義が幅を利かせているためか、目立った成果さえあげればそれなりに見返りはあるともいえるが。
まあ、どんな仕事ぶりでもサラリーマンにはその期限(定年)は必ずやってくる。
隣りの芝生は緑に見える、といわれるように人のやっていることはオイシくみえるもの。ぬるま湯に浸かっているようにみえたとしても、そのうちそのお湯も冷めてしまう。そしたらサラリーマンも恵まれない。
でも、浸かれるだけまだましか。