楽屋は楽しい“やかた”ということである。

先月30日午後にNHKラジオを聴いていたとき、大村昆さんが言っていた言葉。
大村氏はいま50年の歴史がある日本喜劇人協会会長をしている。しかし、最近はななか喜劇人が育ってこないという。早くスターになりたがるのがその原因にあるらしい。
そんな彼の話のなかで「楽屋は楽しいやかたのことだ」と言っていたことが印象に残っている。単なる、表の舞台に対する控え室ではなくて、そこは楽しいやかた(場所)でなくてはならないという。楽屋裏で楽しく活気があれば、それが舞台に立ったときにでてくるという。そうか、そうだったんだと気づかされた。
長く喜劇人として活躍してきた人の一言は説得力があるものだ。我われにとっての楽屋はどこで、舞台はどこか、なんてことまで考えさせられてくる。