星野の「情」には「感情」の「情」だけではなく、「勘定」の「定」が

「PRESIDENT Online」のバックナンバー4/12号より
バックナンバーを眺めていたら、たまたま、出会ったフレーズにうなづけるところがあった。
タイトルは「私が目撃した名監督の愛情と非情」というもので、スポーツライターの高田実彦氏の文章の中にある。
かつて監督をしていたとき、プレー中で抗議をする場面がよくあった。燃える男らしく身体全体で猛抗議をしていた様子が目に浮かぶ。それはその審判の判定に対する抗議であると同時に選手に監督はここまでやっているというパフォーマンスでもあるといつも思って私は観ていた。
そのあとの攻撃でたいてい選手は奮起して打線が爆発というシーンが何度もあった。
高田氏は右手に「情」、左手に「定」を持つ星野のことを「感情と勘定」を操る策士だったともいっている。うまい表現があるものだと感心してしまった。