3を意識すると、思考が豊かになり、かつ整理もつく。

3を意識すると、思考が豊かになり、かつ整理もつく。
『「3」の思考法』齋藤孝著より。
具体的には、物事を3点にまとめることで本質が見えるという。アイデアでも1つだけでは物足りないが、3つあればなんとかカッコがつく。
この3を使った技や型を身につけると、考えることが得意になるという。3を使えば苦痛よりむしろ考えることがたのしくなるようだ。
型があれば、アイデアも出やすいということになる。バリエーションを組み合わせることでさまざまなアイデアを出せるという。型や技を身につけることがポイントになっている。
身近なものは意外に3つに区切られているものやことが多いことに気づく。また多すぎず少なすぎずの数字でもありそうだ。

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日常生活で「3つセレクトする」習慣を。
『「3」の思考法』齋藤孝著より。
どんなものでも、とりあえず3つ選ぶという習慣はいいことをもたらしてくれるようだ。趣味を3つ挙げてみるとか、自分が大事にしている名言、座右の銘3つなども考えらえる。
自分の好きな食べもの3つを上げるとすれば何か、や親友と呼べる人3人を上げるとすればなども考えられる。こんな選ぶ作業は脳の筋トレとも述べていた。
しばしば、同僚とランチをする際につい口から出てしまう言葉に「何でもいい」があるが、これは封じた方がいいらしい。それは考えることを放棄しているからだった。とりあえず和洋中ならどれにするかが決まれば店も絞り込める。

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3つ候補があると説得力が出てくる。
『「3」の思考法』齋藤孝著より。
3つ選ぶ習慣は日常生活や仕事にさまざまに応用できるようだ。提案する場合も、一つだけでは物足りない。3つ考えられれば、しっかり考えていると思われるだろう。
いきなり3つ考えられなくても、3つ目は無理やりひねり出したこじつけでもいいらしい。つまりそこまで考えることが大事だったのだ。3つの選択肢があれば、そこから選ぼうという気にもなる。
そういえば、牛丼の吉野家のフレーズも「早い安いうまい」の3つがセットになっているから、ついつい覚えてしまう。これが2つや4つなら頭には残らないだろう。
商品を選ぶ時も、値段か品質かのほかに、リーズナブルで機能的なども入るとお客が自分で選んだ気にもなる。

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決め技1つと押さえの技2つというスタイルは仕事に応用できる。
『「3」の思考法』齋藤孝著より。
必ずしも3つが同じ価値のあるものでなくてもいいのだった。たった一つのセールスポイントがあれば、それを支える2つを考えればよかったのだ。
例えば、元気がある人なら、さらに確認や検索が得意、とスピードなども付け加えれば3つになる。自分のサービス力3つは何だろうかと自問自答すれば、これからの課題も見えてきそうだ。
たとえ圧倒的な説得力が一つある場合も、さらに2つの柱を加えることも必要だったのだ。3つ目は苦し紛れでもよかった。東京五輪招致のプレゼンでも徹底的に3にこだわったという。東京のいいところは3つですよと、誰もがプレゼンしたことが成功につながっている。
たとえば、オリンピック精神の継続性、確実性、グローバルなビジョン。デリバリー、セレブレーション、イノベーション。ロケーションのよい選手村、ランドマークとなる新しいオリンピックスタジアム、コンパクトな会場計画。などだった。

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授業は3つの問いで構成。
『「3」の思考法』齋藤孝著より。
齋藤先生は「1時間の授業は3つの問いで構成する」ということを教えているようだ。授業は導入、中身、まとめの3つに分かれているという。導入とまとめは3分程度らしい。
中身もポイントを3つに区切るといいようだ。その3つのポイントに到達するような「問いを3つ提示して答えを導いていくという。実に中身が濃くなりそうだ。
この3分割フォーマットが技として身につけば、いい授業もできそうだな。また物を書く場合にも、ミーティングで何かを提案する場合にも応用できそうだ。