考えても仕方ないことは考えない!

考えても仕方ないことは考えない!
「老い駆けろ!人生」草野仁著より。
これは、この新書の帯にあったフレーズだった。さらにその後には、「割り切って前進あるのみ」とあった。草野さんからそのように言われると納得でき励まされる。常にそう行きたいものだ。
考えても仕方ないことは、衰え、恐れ、孤独、怒りなどがあるらしい。まだまだいくらでも考えられるだろう。考えすぎてもしょうがないことは多い。むしろ時間の無駄かもしれない。
これはたまたま古本屋で目にして、数ページめくってみたら参考になりそうなので購入した次第。
現在筆者は72歳になるが、これは71歳の時点で書かれている。草野さんは、良くも悪くも楽観的で都合の悪いことは考えない性格だという。このメリットは大きそうだ。しかし、どう見ても、おじいちゃんと自身で語っている。しかし、今でも毎日体を鍛えているというのもスゴイことだ。

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いい意味での“アバウトさ”
「老い駆けろ!人生」草野仁著より。
これは人生を楽しく健康的に生きる上で欠かせないスパイスだという。実に素晴らしい発想だと思えた次第だ。逆にアバウトではなく、常に正確さを求めていると窮屈で生きづらいとも考えられる。
やはり、精神の健康は肉体以上に大切なことらしい。気分的に疲れてしまうと、逆に体も疲れてくるものだ。しかし、気分が乗っていれば、体も軽く感じられるのは確かだ。気分がやや重いと感じられる時でも、人と話している間に気が紛れてくることもある。
草野さんは「まあ仕方ないな」「とりあえずこんなところだろう」というアバウトな感性は心強い味方になるという。これは自身の体験から出た言葉だろう。念頭に置いておきたい。
ここには、「考えすぎず、ストレスフリーで生きてみてはいかがでしょうか」という提案がされている。
考えすぎることで、逆に人生でそれだけ損をしてしまうことになりそうだ。ありもしないことを増幅してしまうことは無駄なことのようにも思えてきた。

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「割り切り力」が病から身を救います。
「老い駆けろ!人生」草野仁著より。
しばしば言われる言葉に「病は気から」というのがある。だからマイナスの感情に捉われやすい人は、結局、自分で自分を苦しめているという。確かにそれは言えそうだ。考えなければそれで済むのだろう。
大事なことは考え方の方向性をプラスに持っていくことだったのだ。それが「割り切り力」だった。筆者は子供の頃に、これを身につけて随分と助けられてきたと述懐している。
筆者は学生時代から社会人になっても、いろいろな辛い試練にあったそうだが、それは割り切り力で乗り切ってきたという。大事なことは気持ちの切り替えだったのだろう。心の持ち方一つで気持ちも変わってくるということのようだ。