「これ、聞いた話なんですけど」と切り出す。

「笑わせる!技術」中島孝志著より。
人が知っていなさそうなことを話すときに、教えてあげよう、というような話し方はいけないようだ。人が知らないと思うと、ついつい自慢したがってしまうものだ。
しかしこれをやると嫌われるようだ。むしろ一段下がる姿勢が大切だった。そこでのポイントは、自分が勉強して仕入れた知識でも、「この前こんなことを聞いたんですけど」というフレーズを入れることだった。
そのことで、知ったかぶりは和らげられるようだ。少しでも謙虚に聞こえる方が印象はいいのだろう。つまりワンクッション置くということだろうか。
また内容についても、政治や経済などの大きな問題よりも、もっと身近な趣味や健康関連の情報のほうが、関心を持ってもらえるものだ。

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人は成功談を聞かされるよりも、失敗談を聞く方がホッとする。
「笑わせる!技術」中島孝志著より。
自慢話は嫌われるが、失敗談については意外にも喜ばれたりする。本人は恥ずかしいことでも、それを人から見れば笑いの種にもなっている。
失敗の経験をうまく話せるなら、人に好かれるかもしれない。しかし、ついついカッコよく話したくなるものだ。自分に起こったいいことは話しやすいものだから。
お笑い芸人はやはりプロだから、自分の失敗もしっかりとネタとして喋って、笑ってもらえるのだ。ある意味美味しいと考えているのかもしれない。
個人的な失敗のエピソードをどれだけ持っているかも、人にウケるポイントなのだろうな。披露できる失敗を考えておくというのも面白そうだ・・・

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笑顔が出るくらいリラックスしてやるとエルギーが出続ける。
「笑わせる!技術」中島孝志著より。
スポーツの試合の前に笑顔の選手を見かけることがあるが、そんな姿を見るとリラックスしている様子がうかがえる。むしろ緊張でがちがちになっているほど力は発揮できそうもない。
あるいは、余裕があるからこそ笑顔がでてくるとも言えるのかもしれないな。筆者は仕事で講義や講演を行っているが、笑いが多いほど名講義になっているようだ。
聞く人にとって面白いと思ってもらえれば、集中力が続くともいう。学生時代の授業でもおもしろい授業ほど眠気は少なかったものだ。
笑わせてくれる話を聞くのは楽だが、意識して笑いをとるのはそうそう簡単ではない。ユーモアやウィットを会話の中に入れるのは、たくさん聞いて話すことしかないようだ。
つまりできるだけ多く、頭の回転の速い人とコミュニケーションをすることで、ネタを仕入れるしかないようだ。何ごとも練習あるのみなのかなぁ・・・