一日のうちで短時間でも「垂直思考」を行う時間を確保する・・・

「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
普段ほとんど垂直思考という言葉を使うことはない。これは水平思考に対する言葉で、自分のなかの深いところで思考を進めるというものだった。
もし、ネットサーフィンだけでものごとを見ようとしても、考えが次から次へスライドしていって、垂直に思考は深まることはないという。時間つぶしにはなるだろうが、そこからいいアイデアが浮かぶことはない。
考えを集中させるのに最適なのが喫茶店でもあるという。限られた時間だからこそ、有効に使おうという意識が働くのだろう。
齋藤氏はネット依存では思考は深まらないと語っていた。人間の頭も負荷をかけることで思考力は伸びるらしい。その場として喫茶店は最適だという。

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ノートはアイデアを引きずり出すための土俵といってもいい。
「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
ノートが土俵だというのは実に面白い表現だが、言われてみればその通りだと思える。かつてかわら版を書いていた頃、とにかく思いついたことなどをノートに書きだしていったものだ。
そこから、いくつかのキーワードを探して、本や辞書やネットで調べた知識をメモしたものだった。そうして書いている間に何らかのアイデアが浮かんだこともあった。
齋藤氏は「喫茶店タクティクス」の七つ道具の一つとして、手帳、クリアファイル、三色ボールペン、A4用紙、ノート、電子手帳、時計(ストップウォッチ)をあげていた。
茶店に行くためにこれだけの準備をするのはやはりプロだからであろう。これでもかなり絞ったモノらしいが。ノートは自分の頭と緊張感を、現在進行形で最高度に保っておくためのツールだという。
たかがノート1冊でも、実に深い考えがあるものだと思った次第。ふだんほとんどノートを持ち歩いたことも使用することもないな。A4用紙は時どき持ってあることはあるが。

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いい雑談には、相手にとって有益な情報がある。
「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
ここでのタイトルは“喫茶店で「雑談」のネタを仕込む”となっていた。たしかに、喫茶店は雑談を考えたりするにはいい場所だ。
話す相手によって、雑談の内容も異なるだろう。それを事前に準備することも大事なことだ。雑談は案外難しいらしい。それは慣れないと本当に雑になってしまうからだった。
内容が雑なものだったら、聞く方も楽しめないだろう。だから、つねにある程度のネタを用意しておかねばならなかった。映画を見た後、面白かっただけでは本当の良さは伝わらない。
仕事の雑談では、相手を楽しませれなければならない。もし、それ以前に二、三回話したことのある話題ならうまくいくらしい。15分でネタが一つ仕込めるだろうか・・・

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