クリエイティブな活動は、喫茶店とともにありました。

「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
以前からこの本自体が気になっていたが、ようやく読む機会ができた。このフレーズはあとがきの部分にあったものだが、はじめにの部分では、齋藤氏は「全仕事の半分以上は喫茶店でやっています」とも語っていた。
具体的には、1週間に十回以上、二日に三回ほど喫茶店を活用していたのだ。実にすごい喫茶店愛好者だということがわかる。そこでクリエイティブな仕事をしていたというのも驚きだった。
そして、当然ながらこの本のあとがきも、喫茶店で書いていたのだ。マックで120円のコーヒーを飲みながら書いてしまったというからすごい。
しかも、その周辺の見回すと10人のうち6人ンが一人で勉強または仕事をしていたという。ということから、マックは図書館の代替機関となったかのようだとして指摘している。
私自身もしばしば喫茶店で読書や仕事のことを考えたりすることはある。限られた時間だからこそ、集中してやってしまおうという気にもなるから、喫茶店はお気楽な場所でもあった。

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「ちょっとだらけた公共性」が、自分をコントロールするのに最適・・・

「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
実におもしろい表現だった。今まで“ちょっとだらけた公共性”などということは意識したことはなったが、言われてみればそれは実に適切な表現にも思えた次第だ。
仕事場でもないから緊張する必要もないし、家庭のようにだらしない格好をするわけにもいかない。齋藤氏は喫茶店に足を踏み入れた途端に仕事モードのスイッチが入るというから、実に徹底していることがうかがえる。
私などはまずはリラックスすることに目的を持ってきてしまう。だから、とたんに眠気をもよおしたりしてしまう。つまり、齋藤氏は喫茶店ももう一つの仕事場と考えていたのだ。
しかも、そこには人がいて物音がするが、それがまた集中力を高めるもとになっていたのだ。そういえば、私のワイフもしばしば自宅でテレビを見ながら書類などの仕事をしていることもある。
私にはとうていそのマネはできないな。勉強でも仕事でも喫茶店でやると、驚くほど効率よく「やるべきこと」がはかどるというのもすごいことだな・・・

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「喫茶店タクティクス」
(前日のつづき)
「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
これは齋藤氏の造語だが、以前も別の本でこの言葉を見かけたことがあった。それは『アイデアを10倍生む考える力』(齋藤孝著)だった。そこでの小さなタイトルは“深夜のファミレスは知的生産にうってつけ”となっていた。
何かに集中するための方法として、場所を変えることを提案していた。確かに同じ場所で長時間ものごとを考えるというのも疲れる。そこで、気分転換をはかるために、喫茶店やファミレスを利用することもいいと自身の経験から提案していた。
しかし、自宅のすぐ近くにあるとは限らないのが難点かもしれない。何かアイデアが浮かばないときは、だいたい一時間くらいの時間に勝負をかけるという。また20分ほどしか時間がなくても、あえてお金を払って集中を買う、というのも素晴らしい考えにも思える。
つまりそれが「喫茶店タクティクス(戦略)というものだった。要するにこのようなネーミングができること自体が、その有益さを実感しているからに違いない。深夜のファミレスには行ったこともなかった・・・かも。
最近は地元にあるドトールサンマルクカフェなどで読書することがあって、スターバックスでは友人との会話を楽しんでいるな。またマクドナルドはドリンクが安いから比較的寄りやすいかも。

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