整理は、新しいアイデアを開く扉・・・

佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和著より。
実にシンプルできれいなフレーズだと思った次第。佐藤氏が特に強調したいと思ったことは、整理することと問題解決は別ものではなく、つながっているものだということだった。
問題解決はあるべき姿を見つけることで、その方法の一つに整理術というものがあるという。単なる整理ではなく“術”というところがミソなのだろう。整理することによって新しいものが見えてくることが大事なのだ。
それは新鮮な気分になる、インパクトを与える切り口が見つかる、人を感動させるポイントが把握できるなどだった。それらがアイデアの糸口になるという。
まずは、目の前にあるものを整理することからはじめるといいようだ。そう言えば、関係ないが先日庭の雑草を取り除いていたら、その下から以前買ったはずで探しても見つからなかった家庭菜園用のシャベルが2つ見つかったのだ。
たまに家の外も整理してみると意外なものが見つかることもあるな。さっそくそれを使って野菜の苗に肥料をやろうという気にもなったものだ。気温も上昇し数日後には雨も振って野菜たちは勢いを増しているようだ。

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テクニックというのは、効果を実感してはじめて自分のものになる・・・
佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和著より。
これもまた、言われてみれば簡単なことだが、なかなかこう分かりやすく表現することはできない。しかも、これは佐藤氏の今までの大きな実績が言わせている言葉なのだろう。
言いかえれば、一般の仕事でも自分のなりのやり方で実績が伴ってなじめて評価が得られるはずだ。しかし、それがただ単に言われただけの義務感でやった結果なら面白味もなく、自分自身のノウハウにもつながらないだろう。
この本は佐藤氏にとって初めての著書だったという。しかし、実に読み応えのある一冊だった。それは自身の思考回路について具体的に表現しているからでもあったろう。
また今までのデザインという仕事を整理という切り口で見直し、情報化することで見えてきたこともあるという。(思考の整理などはふだんなかなかやっていないかも。)
その結果、「デザインもクリエイティビティあるれる整理術」だといい整理術という方程式がきっちり出来上がったともいう。繰り返しになるかもしれないが整理術は奥が深い!