言語化することで、思考は情報になる・・・

佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和著より。

これだけ取り出してみると、なんだか哲学的な難しい言葉のようにも思えてくる。要するにこれは、漠然としたものを意識して整理することで、次の段階に進めるという。
まずは、もやもやとしたものを言葉にしてみる、これが言語化するということだった。とはいっても、それは頭で思っているほど容易ではなさそうだ。人のことはよく分かっても自分のことは意外に分かりにくかったりもするもの。
これも練習しかないようだ。そういえば、悩みも紙に書き出してみることで、意外に気持ちが軽くなることもある。そうすることで具体的に問題が何であるかがわかれば、どう対処すればいいかも見えやすい。
文章にするのが面倒な時には、キーワードだけでもノートに羅列してみるものいいようだ。まずは、客観的に見える状態にすることが「思考」の整理には必要なようだ。

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他人事を自分事にできると、リアリティが生まれる。
佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和著より。
ここでは思考整理で大事なポイントについて述べていた。それが「他人事を自分ごとにする」ということだった。あいまいなものを情報化して、問題点を解決していく、その際に自分との接点を見出すことが必要だったのだ。
自分勝手なイメージではなく、対象のなかから本質を見出すということだった。自分のモチベーションをあげていくにはこれがポイントでもあった。
かつて佐藤氏が、今治タオルのブランディングプロジェクトを手掛けた時のことが述べられていた。その時、地域産業が活性化することで、日本全体の活性化につながるといい、と気づいた瞬間に、リアリティがわいてきたという。
たんに、タオルをアピールすることだけを考えていたら、このような接点を見つけることは難しかったと振り返っている。

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