「修正能力」のスゴさ。

R25」2008.7.17号より。
これはメジャー2年目の松坂大輔投手のことだった。現在の注目の的は日米3000本安打達成目前のイチロー選手だろう。むしろ、松坂は安定しているためか去年ほど注目されていないようだ。
しかし、今季は開幕から負け知らずで8勝をマークしている。現在まで11勝はかなりすごい。(28日、エンゼルス戦に先発したが、六回途中6失点でKOされ、今季2敗目を喫した。)昨年に比べて内容がかなり向上しているのは数字を見るとわかる。
被打率というのがあるが、これは文字どおりヒットを打たれる確率のことだが、昨季は2割4分6厘だったのが、今季は1割9分5厘に改善しているという。つまり修正能力が上がっていることを示すものだろう。
ということは好投手の条件を満たしているともいえるようだ。被本塁打率も下がってる。昨季の反省点を改善し誤りを繰り返さないという強い気持ちの表れだろう。その決め手はカットボールらしい。(どんな種類かよくわからないが)
また昨年ほど騒がれなくなっているのもいいのだろうか。これからもどんどん勝ち星を増やしてほしいもの。「修正能力」・・・日々の仕事の向上にも必要だな・・・・ダメを繰り返さないためにも。

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だいたいオリンピックで人生を区切ってくんです。

R25」2008.7.24号より。
こう語っているのは、柔道の井上康生選手だった。というのも、今年2008年4月の北京オリンピックの最終選考会だった全日本選手権に出場したものの準々決勝で敗退し、正式に引退を発表したからだろう。
それにしても、これまでの活躍で柔道家としては知名度はある。2000年のシドニー五輪では金メダルを獲得。世界柔道選手権でも優勝していた。
しかし、連覇のかかったアテネ五輪(2004年)では4回戦敗退だった。なかなかいいことばかりは続かない。その後大けがをしていた。また同じ年に長兄を亡くしていた。
引退会見での目標の一つに「柔道に恩返しし、社会に貢献する」といのがあるが、それまでの苦労が言わせているのだろう。5歳から柔道を始め25年間続けられたのは、とにかく柔道が好きでしょうがなかったと述懐する。
今後は日本柔道の指導者として活躍を期待したいもの。むしろこれからの方が長く柔道にかかわるのではないだろうか。4年ごとの人生の区切り・・・五輪を目指す選手にはタイミングもありますね。

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お金の稼げる水泳選手というものを実現して・・・
産経新聞」2008.7.23付けより。
“めざましカフェ”というコーナーで漫画家のさかもと未明さんが“五輪選手の「人生の泳ぎ方」”と題して書いている中にあったフレーズ。
もともと水泳選手にプロがあるというのが不思議なくらいだが、北島康介選手がそれを実現したのだ。アテネ五輪後にマネジメント会社と契約してプロ宣言している。そして日本コカ・コーラとの所属契約を実現していた。
やはりこれは実力がなせる技だろう。
たとえオリンピックで世界の頂点に立つこと自体すごいことだ。しかしだからといって、そのすごさをその後の人生に生かすことができる人は少ない。メダリストだからこその重圧もある。
北島クラスの選手の発言はすぐにマスコミに取り上げられてしまう。いろいろな意味でプレッシャーもあるだろう。メダルを目指すためにはすべてのプレッシャーをはねのけるだけの逞しい精神力が何より必要だ。またマネジメント会社は北島選手に可能な限り雑音を減らして競技に集中できる環境を整えるようにしているらしい。
最初のタイトルのフレーズのあとには「子供たちに夢を与えたかった」という北島選手の言葉が続いていた。インタビューした筆者は北島選手に対して、たぐいまれな人生のイメージ力があると感じている。ますます世界新を含め大活躍の期待が高まりますね。


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日々の業務の中で想像力を広げ、クリエイティブな感覚を持ち続ける・・・
R25」2008.7.24付けより。
このフレーズを目にしたとき、自分がいつも心掛けていることを実に的確に表現していたので気になった、というよりむしろ同感だった。
これは、就職5年目で自分の思うように仕事ができないので辞めようかどうしようか、と迷っている若者の相談に対しての回答の一部分だった。回答者は漫画『北斗の拳』の作者・原哲夫さんだった。
相談者は、入社前の期待と実際の仕事の現実との差に悩んでいるようだ。とはいっても誰でも似たような思いで仕事をしているものだとも思えるが。
原さんは漫画家だから、よく好きなことを仕事にできていいですね、と言われるようだがだからといって勝手気ままに仕事ができるわけでもない。逆に仕事から逃げ出したくなくこともあるという。しかし、それを乗り越えてやってきている。
どんな仕事をしても、いろいろな局面があるもの。原さんは、もし今の仕事に本気になって打ち込んでみると意外に面白みや喜びが発見できたりするかもしれない。そして自分を徹底的に追い詰めてみることも必要だというようなことも述べていた。
上記タイトルにあげたフレーズは、自分としては仕事をあまり窮屈に考えずに、自分なりの持ち味を活かせれば力が発揮できるはずだととらえているが。(その職場の環境にも左右されるかな・・・)


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今日の練習が3年後の自分につながる。

朝日新聞ホームページ「どらく」のインタビュー記事より。
上記はデーブこと大久保博元の言葉だった。今年の西武ライオンズは快進撃を続けている。監督、コーチが変わるとこうも勢いがつくものだろうか、と思わせる。大久保が打撃コーチを引き受けたのは渡辺久信監督の要請からだった。
返事をするのに2週間かかったという。13年ぶりのグラウンドだった。その決め手の言葉は「かつての常勝西武に戻したい」「負けた時の責任はすべて自分がとる」というものだったようだ。そこまで言われたらかつて一緒に戦った血が騒ぐだろう。
選手とのコミュニケーションは大切にしているらしい。また早朝練習を取り入れているという。それはそれまでの経験から必要だと感じたからだが、選手にとっては迷惑なことも分かっている。
だから、こちらからの指示でやる「やらされ練習」は短くするから集中しろといっているようだ。そのかわり自分がやりたい練習はたっぷりするようにしているらしい。いずれにしても練習には違いない。彼らしい発想だった。日々の練習の成果はすぐに出るわけではない。
だからこその、タイトルの言葉「3年後の自分〜〜」なのだろう。実際そこまで考えて日々の仕事に取り組むことができたらすごいことだとも思えるな。


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こだわりを持つっていうのは一つの楽(らく)を見つけること。
朝日新聞ホームページ「どらく」のインタビュー記事より。
ミッキー・カーチスさんの言葉だった。日本ロック界の先駆者で、この7月で70歳になるが実にいろいろなものにチャレンジしてきた人だ。もちろん現役バリバリでもある。歌手、俳優、音楽プロデューサー。落語では立川一門の真打ちにも昇進している。
かなりの凝り性でもあるからこそ極めないと気がすまないのだろう。63歳の時に映画を機に始めたハーモニカも3年間の猛練習で今では講師ができるほどの腕前にないっている。もともと音楽の才能があることも大きそうだ。
また映画には130本も出演しているというのも意外だった。確かに誰にも出せない独特のオヤジの雰囲気を持っているのだろう。
中学3年生の時からカントリーバンドに入り、進駐軍を回っていたから芸歴は50年を超えていることになる。とにかく計画性もなしにいろいろな仕事をするので、息子がまだ幼い頃仕事に行く彼に「ミッキー・カーチスをやりにいくの?」と言ったそうだ。
それが商売だと思っているようだったが、彼自身その通りだと感じている。人目を気にせず、やりたいことにどんどんチャレンジできる仕事人生は実にすばらしい。凡人にはなかなかできないことだが。
タイトルにあげた楽とはもしかしたら2つの意味合いがありそうだと思った次第。自分流ののいつも通りのこだわりで生きられればラクにも思えるし、またそれは自分の生きる楽しみにもつながっていそうだが。