主観的な気持ちになって読んでしまうオリコミがある。

「衝動買い日記」鹿島茂著より。
新年を迎えると、今年こそは何か新しいことを始めようと思ったりする。たとえば、かつて日記を書こうと思って始めたものの続かなかった。初めの数ページだけであとの白いままのページがこちらを睨んでいるようでもあった。日記を書こうというのも衝動買いと似ていそうだ。はじめの意気込みはそうそう長くは続かない。
(このブログが続いていることは自分でも意外でもあった。もし交流してくださる人がいなければひと月でやめていたことだろう)
文庫本程度なら衝動買いで買うことはしばしばある。買ったあとでも損をした気にはならない。この本もたまたま古本市で見かけたので買ったまでのこと。しかし、もっと値が張るものは買った後で後悔することが多い。それは使わなくなってしまうからでもある。自分にとって健康器具はその代表でもある。
かなり前に腹筋台を買ったものの、もう天井裏の倉庫に置いたままだ。3キロの重さのダンベルも買ったものの、数週間後にはベッドの上に置いたものが足に落ちて足首を痛めてからはホコリをかぶったまま。その後もっと軽い1キロの鉄アレイも買ったが長続きしない。エキスパンダーもダメだった。
昨年の秋にテレビの通販で電動式の腹筋マシーンを買った。その際もあとで文句を言われないようにと思ってワイフにおうかがいを立ててから申し込んでいた。しかし、それを使用するタイミングが難しく、結局3,4回しか使っていない。と言うのも、食事のあとは使いたくないし、朝起きたばかりでは体がだるくてそれどころではない。どちらかといえば、私よりワイフのほうが使った回数ははるかに多いが、それでも継続は難しいらしい。
どれもこれも衝動買いだった。そういえば、人ごとながら、去年流行ったビデオの“ビリーズブートキャンプ”は日本中でかなり多くの人が衝動買いをしたことだろう。しかし、今年まで継続している人より、体を痛めた人の方が多そうだが。