マスコミの熱が冷めた時が試練の時だ。

産経新聞」2007.2.12付けより。
“風を読む”というコラムのなかにあったフレーズだが、これは宮崎県知事の東国原氏について述べられた部分にあったもの。
彼は連日のように、鳥インフルエンザ対策で都内のあちこちを回って、自らがトップに立つセールスマンとなって県内の鳥の安全性のキャンペーンを行っている。本人の話題性もあってどこへ行っても盛況のようだ。
しかも、テレビに映る知事の表情も引き締まって、実に低姿勢で好感が持てるものとなっている。今のところマスコミの好意的な報道が目だつ。しかし、そういつまでも話題が続くわけではない。
県内には多くの難題が待ち構えている。それに対してどう立ち向かっていくかで真価が問われるだろう。毎日さまざまな事件やニュースが発生しているため、マスコミだっていつまでも東国原知事だけを追いかけるわけにもいかないだろう。
あと数週間もすればニュースとしての価値は一気に下がるに違いない。もともと日本人は熱しやすく冷めやすい質でもあるし。人の噂も75日とは言われるが、そこまでもつかどうか・・・。
(もっとも彼以外の人物が知事になったらこれほど宣伝や話題にはならなかったことだけは確かだ。それにしても彼のスタミナには舌を巻くものがあるな・・・。スタートダッシュで頑張り過ぎてバテないでもらいたいもの)


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100の失敗を翌日には99にすればいいんだ。
産経新聞」2007.2.12付けより。
すでにキャンプインしている中日の落合監督の言葉だ。これは特に若手に対して言っていることだった。今年はとくに入団2、3年目の野手の鍛錬に時間を費やしている。
若い選手には思い切り失敗しろと言っているようだ。そして、穏便、無難では進歩がないとも述べている。たしかに練習中の失敗ならいくらでも許される。自分を伸ばすいいチャンスだろう。
一軍に選ばれるためには常に競争しなければならない。さらに「人の失敗も自分に置き換え、考えてくれればいい」という。つまりそれは失敗から学べということを意味している。
昔から言われている“人の振り見て我が振り直せ”とか“失敗は成功の元”などという言葉だと抽象的過ぎるが、タイトルにあげたように、「100の失敗を99に」というふうに具体的な数字があると、意外に抵抗なく頭に入ってくる感じもする。
しかし、自分なら実際に100も失敗があればめげてしまうかもしれない。要するに、日々失敗を減らしていく努力をして、より多く減らせた選手だけがレギュラーのポジションを獲れるんだろうな。
(いつまでも同じような駄文を繰り返す自分を反省・・・かな)


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小説の書き出しと同じように、ショーの幕開けにはいつも頭を悩ませています。
「PRESIDENT」2007.1.29号より。
これは「取引先とのトークのネタはどう仕入れるべきか」というとことろで、クロースアップ・マジシャンの第一人者、前田知洋さんが述べていたフレーズ。
彼くらい国内外で高い評価を得ている人でも、このように“つかみ”の部分では悩んでいたのだ。彼のマジックを何度かテレビで観たことはあるがいつも新鮮なサプライズを提供してくれる。
トークのネタというとすぐに得意な分野の薀蓄でも披露したくなるものだが、そんな必要はないようだ。薀蓄はしばしば自慢話に聞こえる。むしろ相手に興味を持つことで、自然と会話は弾んでくる。
前田さんが観客との距離を縮めるために、時折やるのは「マジシャンのカードを触ったことがありますか?」と問いかける方法だという。マジックにもコミュニケーションは大事だったのだ。
そのほか細かい配慮も忘れていない。その一つは、マジックのたびに、新品のカードを用意することだった。一回のショーで10箱近く使うため、自宅には4000箱以上の用意があるという。
新品のカードの封を切るのは、そこに仕掛けがないことを確認してもらうためでもある。また、「あなたのために用意した」と伝える意味もある。そして、ショーの後、カードはお客様に差し上げている。
さらに、二つ目としては大事なステージに上がる際には、新品のワイシャツを身につけるようにしているという。そんなちょっとしたことで、自分の気持ちを切り替えているようだ。
もし、商談なら「今日のために、ネクタイを新しくしてきたんです。」と切り出すだけも会話のネタにもなるらしい。つまりどんなことでも会話のネタにしてしまおうという、貪欲さも大事・・・なのかも。

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メタボリックで何が悪いのか。
「PRESIDENT」2007.1.29号より。
札幌医大の岡野五郎助教授が述べていた部分で目にしたフレーズ。岡野氏は今ブームになっているこのメタボリックシンドロームについて問題があるという。そもそもこれは心疾患を予防することを目的に米国で作られた基準だったのだ。
日本ではメタボリックシンドロームの診断基準として、腹囲が男性85センチ以上、女性は90センチ以上。これに、血中中性脂肪、血圧高値、空腹時血糖値のうち二項目以上が該当する場合メタボリックシンドロームと診断される、という。
ここで、ちょっとおかしいのは、女性より男性のほうが一般的には体も大きく腹囲だったて大きいのが普通なのに女性のほうが5センチも余裕があることだ。実際の米国の基準では男性103センチ以上、女性89センチと女性より男性のほうが14センチも大きくなっている。
これは、腹腔内脂肪面積と腹囲の関係かららしい。腹腔内脂肪が100平方センチを超えると問題で、それに相当する腹囲が男性85センチ、女性90センチだという。しかし、データによれば、男性85センチ以上でも100平方センチ以下の人も相当いるようだ。
実際スポーツ選手の体は大きく、ウェストが90センチや100センチ以上の人はざらにいるが、そんな人たちが腹囲を気にしだしても意味がないと思えるが。私自身も腹囲85センチ以上だからちょっと気になったのだが、それだけで臆病になるのも損をしているような気もしてくる・・・な。

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会社の健康診断は、なぜ信用できないのか。
「PRESIDENT」2007.1.29号より。
またまた健康関連の記事からだ。ここには私にも関係がある、コレステロールについて書かれていたのでちょっと気になった次第。語っていたのは東海大学医学部の大櫛陽一教授だった。健康診断で「要再検」「要治療」などという診断結果を見てもクヨクヨしたり心配する必要はないという。
日本人間ドック学会の調査によると、健康診断を受けた294万人のうち全項目で「正常」とされた受診者はわずか12%しかいないそうだ。
2008年4月からは、健康保険に加入する40歳から74歳を対象とする特定検診が始まるが、そこでは生活習慣病やガンの早期発見・治療ための検査だという。そこでは、ほとんどの人が「あなたは病気だ」と判定される可能性が強いという。
その典型は男女とも異常とされる比率の高いのは高脂血症(高コレステロール)の基準だろうといわれる。男性なら40〜69歳は30%以上が高脂血症になるらしい。実際、悪玉コレステロールがレベルが低いほうが死亡率が高まるという。
で、総コレステロール値が標準より高いと診断される私はいったいどうすればいいのだろうか・・・