1つでもインスピレーションを得ることができれば、コミュニケーショ

「質問力」斉藤孝著より。
まず、すでに解っているはずの言葉、“インスピレーション”をウェブ上の辞書で確認してみた。「直観的なひらめきや、瞬間的に思い浮かんだ着想。霊感。」とあった。
会話をしていて、「そういえば・・・」や「それはいいアイデアかもしれない」などと感じる時がある。お互いに質問と返答を繰り返しているうちに今まで自分でも気がつかなかったことを思い出すことがある。
ここに1つの例があった。歌手の宇多田ヒカルと作家のダニエル・キイスの対談だった。ダニエル・キイスは『アルジャジーノンに花束を』や『24人のビリー・ミリガン』がベストセラーになっている。
このインタビューの当時、宇多田は16歳、キイスは72歳で年齢差56歳違いだった。また二人ともニューヨークの出身だった。宇多田が「何かを創るというのは、孤独なプロセスだと思います?」と質問している。
するとキイスは「もちろん。・・・自分の一部が自分を離れて、すべてを見ているような感覚がある。・・・・」と答えている。すると宇多田は「そういうの、私にもありますよ。これって曲に書けますね。」と述べている。
ここで、宇多田は曲への1つのインスピレーションを得ていたのだ。同じニューヨークで育った表現者同士という共通の前提がよりクリエイティブな会話になったのかもしれない。
いいインスピレーションはクリエイティブな質問や会話から生まれるのだろう。ブログもそんな機会になればいいんだが・・・