“生活デザイン”という視点から日常を見直す。

雑誌「pen」2005.11.1号より。
この号の特集は「日常の達人になるためにに生活デザイン学」というものだった。
一般にデザインといえば洋服などのデザインを思い浮かべてしまう。この聞きなれない“生活デザイン”とはここでは日常生活で使う道具をさしていた。たとえば、食器、文具類、家具、掃除用具・・・などあらゆるものが含まれる。
日常は掛け時計の振り子のように繰り返されるばかりだ。そして、とかく私たちはイベントやブランド、外出などの非日常を追いかけることに心を奪われやすい。しかし、実際はそんな非日常よりもありふれた日々の繰り返しのほうがはるかに多い。
だからこそ、そんな日常を充実したものにしたい。身近にある“日常生活道具”を通じて日々の暮らしをもっと楽しもう、というのが、どうやら“生活デザイン学”というものらしい。
身近なモノ(生活道具)の使い勝手、素材、形、気持ちよさなどについて改めて思いをめぐらせてみるのも面白そうだ。誰でも“これに限る”というようなこだわりのモノを持っているかもしれない。そんな仲間(道具類)が増えるともっと楽しい日常を過ごせそうだ。