「努力すれば」なんて野暮じゃないかな。

朝日新聞朝刊広告(1月23日)より
これは朝日求人というコーナーで「好きな仕事も簡単ではない」というタイトルで立川談志が書いている部分。
落語家を例にとってこんなことを語っている。淀みなく語ったからといってお客を喜ばせたり心をつかむことができるわけではない。落語が好きなこととお客が面白いと感じることはべつものだ。
そこで努力するわけだが、それでも壁にあたってしまう。一生懸命にやっているのに、といったところで、それが何だってことよ、ということになる。本物を追求する人は結果がすべてということなのだろう。
彼自身の言葉では「私の落語だって自分のアイデアを次々と試し、笑いのセンスをぶつけている。努力してるんじゃなくやらずにいられないの。」ということになる。
考えてみれば、無意識のうちにやらずにはいられないという気持ちは、努力をはるかに超えたところにあるものにも思えてきたな。やはり、本物のプロは次元が違うところにいるもんですね。