幸せにとっての敵は、ルーティーンと自己満足だ。

「今日から奇跡が起こる120の法則」エプスタイン著 渡部昇一訳より
この本を買ったのは5年も前のこと。きっと何かを模索していた頃だったかもしれない。(いまだってそうかもしれないが。)だからこそこんなタイトルの本を買う気になったに違いない。奇跡が起こって欲しいなどと願うのはまっく都合のいい甘い考えだ。まあ、どこまでが奇跡と思えるかは個人差があるだろう。
この本は『今日一日、“自分の人生”の楽しみ方』という書名を改題したものだった。さらに、この原題は“How To Be Happier Day By Day"となっていた。直訳すれば、「日に日にもっと幸福になる方法」となろう。
つまり、私がちょっと気になった箇所が偶然この本の答えの一つでもあるかなとも思えたのだ。
前置きが長くなったが、著者は人生はビジネスに似ているともいう。 要するに将来性、顧客層、店舗数、販路、商品やサービスなどすべての点でどれか一つでも伸びない点があれば、健全なビジネスとは言えない、と指摘している。幸せも同じようなもので、毎年無難なワンパターンの幸せばかり目指していると人生全体までも幸せから遠ざかるようだ。
幸せをつかむには新しいもの、違うものにも感動して、再活性化を図るのが懸命ということになる。いまはいいとは思っていることも、繰り返しはほどほどにしておかねば。