最後の1%コミュニケーションの代表選手、それがクチコミである。

「超の方程式」より
間接的なメディアによって情報のほとんどは手に入るようになっている。しかし、最後の1%はクチコミにという強いメディアが支配しているという。
実際の使用者、体験者、つまりユーザーの実感こそがもっとも説得力があるもの。しかも、そのスピードは速い。ケータイやインターネットであっという間にクチコミは広がってしまう。
「実際に使ってみたけれど駄目だった」という一言は、何億円もかけたアド・チャンペーンを吹き飛ばす力をもっているらしい。
たった1%でもそれまでの99%が逆転しまう可能性を秘めている、と考えたらこのアナログなクチコミも決してバカにはできない。
と、ここまで書いてきたら、ふっと企業や個人の信用も同じようなものかな、とも思えてきた。ちょっとした事件が長年にわたって会社が築いてきた信用を落としてしまうこともある。個人的レベルでは「人の口に戸は立てられない」ということを時どき思い出したほうがいいかもしれない。