クルマにたとえると、交感神経がアクセルで、副交感神経がブレーキ。

クルマにたとえると、交感神経がアクセルで、副交感神経がブレーキ。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
このたとえは、実にわかりやすい。つまり、アクセルもブレーキも効きがよければ、クルマは最高のパフォーマンスを発揮するからだそうだ。
交感神経は血管を収縮させ、副交感神経は血管を弛緩させるという。このバランスが大事だったのだ。ストレスは自律神経のバランス崩す元だった。また毛細血管の血流をよくしておくことも健康には大事なことだという。血流がよければ、血液の質もいいということらしい。

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笑うと副交感神経が高くなる。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
一般に言われることは、「笑う門には福来る」だろう。笑いはがん患者の免疫力をアップするとも言われている。
ふだんなかなか心の底から笑う機会もないが、たとえ作り笑いでも副交感神経は上がるという結果が出たようだ。これならどこでも簡単に出来そうだ。試してみよう。
自分の意志で何かをすることで、自律神経のバランスを整えることができるのだった。簡単なのは深呼吸だった。つまり、酸素を取り入れれば、末梢の血流量が増加するからだった。
深呼吸は、しばしば落ち着くためにするが、普段からそれを習慣にすればもっとよさそうだ。血流がよくなり筋肉が弛緩し、身体がリラックスするという。逆に浅い呼吸にはすぐに気がつくことが大事なのだろう。

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自律神経は臓器もコントロールしている。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
交感神経が働くと、基本的には臓器は活発に働くというが、胃腸などの消化器官だけは動きが低下するという。
胃腸の動きが活発になるのは、副交感神経が動いているときだったのだ。つまりリラックスしている状態なのだろう。わかる気もする。
要するに、自律神経のバランスを整えれば、内臓は健康な状態を保てるということになるようだ。意識したことでもあるな。

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血液の質は「腸」で決まる。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
これは意外指摘だった。腸内環境がよく、腸の活動が正常なら、それだけ良質な血液が作られるのだった。
腸は食物の栄養を吸収しながら、それに負けないくらいに大切な「血液の質を決定する」という役割も担っていたのだ。
しかも、それをコントロールしているのも、自律神経で、副交感神経の働きに影響しているのだった。
腸内環境を整えておくことは、意識して行っていきたいものだ。日常からヨーグルトは摂るようにしている程度だが。

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自律神経の働きが低下すると人生の質も低下する。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
自律神経の力は10年でおよそ15%ずつ低下していくと述べられている。すると、免疫力も低下し、健康を維持する力も徐々に失われてしまうらしい。
自律神経のバランスのいい人は、見た目も身体の中も、実年齢より「若い」といえるようだ。これは筆者が多くの人の自律神経のバランスを調べた結果言えることだった。
ポイントはイライラすることや、怒ったり、悩む原因を遠ざけることで、副交感神経の働きを上げることだった。心に余裕を持っていることが大事なことだった。
最高の健康法は、ふだんから副交感神経を上げることを意識的に行うことだった。そこで大事なことは「あきらめる勇気」だったのだ。

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「あきらめる勇気」が人を育てる。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
これはまるで自己啓発本のキャッチフレーズのようだ。ここで引き合いに出されているのは、日本ハムの4番中田選手だった。一軍に上がってからしばらく、まったく結果を出せなった。しかし栗山監督は彼を使い続けたのだ。
スポーツ新聞では監督の采配を批判したが、栗山監督は耳を貸さずにじっと中田を使い続けたのだ。それはすぐに結果を出すことをあきらめて、あきらめずに使い続けることを選択したのだ。その「あきらめる勇気」が中田選手の実力を花開かせたのだった。
物事がうまくいくときには、かならっず、何かをあきらめている選択があるという。なるほどと思える。逆にうまくいかない時は、あきらめなかったことが原因らしい。