結局、人と差がつくのは、努力の質と量である。

「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」見城徹藤田晋著より。

こう語るのは見城氏だが、しかも日曜日は大嫌いだという。朝起きて、日曜だとがっかりするともいう。さらに、「今日は会社に行けないのだ」と思うと悲しくなってしまうそうだ。
実に意外な考え方の人だとも思える。普通なら日曜あるいは休日なら仕事から解放されると思うものだ。ところが、氏は仕事をすることこそが苦痛からの解放だと感じていた。
こういう考えは氏自身も特殊だとわかっているようだが、成功するためには、日曜日を楽しみにしているようではダメだと思っていた。
藤田氏も、仕事の始まる月曜日が憂うつになったことは一度もないという。別に日曜日が嫌いというわけでもないようだが、365日仕事に夢中になっているという。
仕事が何よりの趣味だと言えるのは強いと感じる。自身もこんなに幸せなことはないと思っているようだ。仕事と趣味の境目がないというのもすごいことだとも思える。


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身を切らなければ、本当の成長などあり得ない。
「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」見城徹藤田晋著より。

はじめここにある「身」を「身銭」だと思いこんでいたが、身銭は使ってこそ身につくものも多いと思った次第。時間もお金も有効に使わなければ、得るものは少ないのだろう。
ところで、見城氏は講演会、養成講座、人材交流会は、人をダメにする三悪だとも言っていた。それこそ金と時間の無駄らしい。そこで何かを得られたと思うのは自分が浅い証拠らしい。
それらは誤解や自己満足でなりたっているという考えはかなり極端で刺激的だ。しかも、講演を聞いて自分の人生を変えようと思うなど他力本願もはなはだしいという。
本を読んでも同じようなことが言えそうだ。
いろいろな養成講座なども小手先のテクニックを習うようなもので意味がないという。むしろ身を切ってこそ本物実力は身につくものだろう。それは何かにぶつかり思考錯誤しながら、自分流のものをつかみとるようなことかもしれないな。

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たった一人の孤独な熱狂から始まる・・・

「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」見城徹藤田晋著より。
このフレーズの前には「すべての新しいもの、美しいもの、素晴らしいものは、・・・」となっていた。この言葉を残したのは、テレビマンユニオンを創立した萩元晴彦さんだった。
そして見城氏はこの言葉に強い共感をおぼえたという。孤独な熱狂とは、一人で面白いと感じて熱くなることだろう。そんな対象を見つけられた人は幸せに違いない。
起業家などは、その例だろう。まずはやるべき仕事に熱くならなければ、前には進まない。しかも、大事なのはそれを長く継続することだろう。
見城氏は熱狂できることを仕事に選ぶべきだというが、まさにその通りだろう。たとえはじめの給料がよかったり、安定している大企業だという理由で勤め先を選ぶのは馬鹿げているという。
藤田氏は、その人が心の底からそのアイデアに熱狂しているとしたら、とんでもない価値を生み出す可能性があると語っていた。これは氏の成功体験が語らせる言葉でもあるのだろう。
実はそのアイデアを実現させるまで熱狂し続けることができるかどうかが、ポイントなような気もするが。困難も越えられるという強い自信をもてるかどうか。

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肉体改造をすると精神的にも強くなる。
「他人に軽く扱われない技法」内藤誼人著より。

腕っぷしが強ければ、それだけでナメられなくなるというが、それは頷ける。人はまず見た目で判断するから、その人が話す内容より前に迫力を感じさせられれば、実際に強くなくてもそう感じてくれることだろう。
いくら知性があるからといっても、まずは人は見た目の印象が第一に違いない。古代ギリシャプラトンは知性の塊のようなイメージがあっても、レスリングがめっぽう強くて、競技大会で優勝するほどだったという。
また実際にあった実験ではボディビルを4週間させて、筋肉をつけさせた後では、それよりもうつ傾向が減少したという。
つまり肉体改造をすることによって、精神的にも強くなったという証拠でもあるようだ。とはいっても、一般的な人が外見から変わったとみられるほど肉体改造するには、運動を継続するという忍耐力がまず先決だとも思えるが・・・

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ビジネスの世界というのは、結果至上主義だ。
「他人に軽く扱われない技法」内藤誼人著より。
しばしば、営業という勝負で結果が出なった場合に、「精一杯やったんだから」という言葉を吐いたところで誰も認めてはくれないだろう。
内藤氏は、たとえ汚い手を使っても勝ってやる、という強い意志こそが勝利を呼び込むのだという。そこまで勝負にこだわれるかどうかが問題だろう。
できれば、「達成・勝利・成功という言葉で頭の中をいっぱいにする」ことも必要なのだった。それでこそ本当に勝てるのだった。
ここに、50代になっても現役のプレーヤーとして活躍していたプロテニスのマルティナ・ナブラチロワの言葉があった。「大事なのは、勝ち負けじゃない、なんて言っている人は、たいてい負ける」と。
いくら自分が努力したところで、相手がそれ以上の力を発揮したら、ダメということになってしまう。努力したからと言って、結果は必ずしもついてこないものだ。
どんなことを言おうが、成果と結果を出している人間が一番強い。それでこそ発言も聞いてもらえる。仕事もしやすくなるとも言える。